ではありません。株価は最近低迷状態です。
蕪の力
です。
われらが家庭菜園は県下でも冷涼な気候のようです。早々と厳寒を予想させる風が吹き抜ける中、あっちの畑もこっちの畑も収穫を終えたところが目立つようになってきました。
うちの畑も少しずつ寂しくなってますが、寒さの中でも元気なのが何種類かのアブラナ科。
カブそのものは早々にリタイアせざるをえませんでしたが、カブの仲間漬け菜(野沢菜、鳴沢菜)、カラシナ、ザーサイ、そしてタアサイなどはけっこう元気に頑張っています。
今回初めての家庭菜園で作ってよかったと思う秋冬野菜にこの漬け菜があります。
漬け菜とおおざっぱに呼ばれて野沢菜などが有名ですが、これらはみなカブの仲間なのだそうです。実際に大きく育ってくると根も肥大します。
タキイ種苗(株)出版部編、芦澤正和監修「都道府県別地方野菜大全
山梨県鳴沢村で作られてきた鳴沢菜については、起源ははっきりしないものの19世紀始めには栽培の記録が既にあったそうで、おそらく野沢菜と同様、昔どこからか手に入れたカブか他所の土地の漬け菜の種を蒔いたのが始まりなんじゃないかなと想像されます。
うちの畑では、この漬け菜や小松菜の種を最初いっぱい蒔いてしまったので、間引き菜から始まってかなりコンスタントに収穫があります。
漬け菜、小松菜、大根の葉、カブの葉、タアサイ、などをどさっと収穫して帰ると、一週間毎日せっせと料理しないと消費しきれません。漬け物にまわすものもありますが、めんどくさいのでたいていはフライパンいっぱいに炒めて割り醤油で蒸らし煮にするというワンパターンが続いています。しかもこれが美味しいんです。全然飽きないくらい美味しいんです。
野菜の種類によって味が少しずつ違うようですが、一番のお気に入りは鳴沢菜かもしれません。これは元がちょっと赤紫がかった根っこも美味しい。薄くスライスして葉っぱと一緒に炒めるとグー。
鳴沢菜は漬け物も美味。漬け菜にはどうも独特の旨味が濃いようです。
毎日、毎日、菜っ葉の炒めたもの。
それにサラダ菜やルッコラなどで作るサラダ(最近柿を入れるのがお気に入り)。
この二つがメインの野菜料理、という状態がもう長く続いています。
(とは言っても他にも根菜やネギなどは買ってきてそれなりに食べてますが)
菜っ葉を炒めたものが主菜っていうイメージは昔はなかったんですが、今回この旨さに目覚めてしまいました。
のだめで一躍有名になった二ノ宮知子の農家マンガ「GREEN―農家のヨメになりたい (2) (講談社コミックスキス (304巻))
「この小松菜の炒め物、おいしーわねー、これだけでご飯5杯は軽くいけちゃうかもー」とかいうセリフがありましたが、今やそのセリフに深く納得です。
実は漬け菜は美味しさだけがとりえじゃないんだそうです。17世紀に著された「農業全書」には、カブは長期間食べても健康に良く、特に飢饉の時には穀物と合わせて食べるのが良いというようなことが書かれているそうです。飢饉の兆候があるときにはカブをいつもより多く植えつけて備えたという話もあるのだとか。
そのため鳴沢村でも鳴沢菜をかなり重要な作物として扱い、種の採取にも気を配ってきたそうです。
毎日食べてるとなんとなく分かるような気がします。
私はアレを食べて体の調子がどうなったとか、コレを食べて体がこう反応したとか、そういうことにあまり敏感なタイプではありません。だからあまりそういう類のことを言いたくないのですが、毎日漬け菜をはじめとするアブラナ科の炒めたものを食ってると、なんかこれだけで十分元気に生きていけそうな気がするなあ、なんて、なあんの根拠もなく、無責任にも漠然と考えてしまうところがあります。
カブそのものは早々に寒さにやられてしまいましたが、カブから派生して寒い気候にも耐え得る力を身につけた漬け菜、いやむしろ寒さが厳しくなるごとに美味しくなる側面を持っている漬け菜、にカブ一族の底力みたいなものを最近感じてしまいます。
そして寒さ厳しい気候の中で自家採種を繰り返して生きてきた人々の底力みたいなものも。
でも、こういうカブ一族の底力に関しては、西洋ものの野菜の本には登場しません。
まずカブは根っこを食べるものという概念が強く、漬け菜というものが殆ど向こうには存在しないようです。欧米の食材の本を見ても漬け菜まで視野に入れて書いてある本は少ないようです。
ヨーロッパだって寒さ厳しい地方は多いのに、なぜ漬け菜的なものが発達しなかったのでしょうか?
そのあたりちょっと興味があります。日本のカブとヨーロッパのカブ、何が違うのか?なんちゃって。
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今からの料理に欠かせませんね
そうですね。蕪料理は冬が本番ですね。