2009年05月18日

あんな(かわいい/おぞましい)ものを食べるなんて!?

ウィキクックレシピ(WikiCookRecipe)−みんなのレシピ みんなで料理−、今月の管理人のテーマは「虫を食べる」。さまざまな昆虫食、虫の食材をターゲットにして、Category:昆虫にその食材情報をアップしようともくろんでいます(まだあまりアップできてませんが)。

ところで管理人は今までいろいろ過去を振り返ってみたように、昆虫食とはほぼ無縁の人生を送ってきました。
どちらかといえば、虫は見たくない、触りたくない、そばによってほしくないもの。
ましてや食べるなんて・・・うわぁ、やめてくれえ!というタイプです。

でも、かたや地球上には芋虫や蜂の子やザザムシなどを美味しい、美味しいと積極的に食べる人たちがいます。
いったい私と彼の人たちと何が違うのだろう?

幼い時から虫を食べなれてきたから? VS 幼い時から虫を食べることがなかったから?
一番納得できそうなのは、この三つ子の魂百まで説です。

ところで、なぜ虫を食べられないのだろう?
どうして虫を食べることに忌避感があるのだろう?

先日たまたま「どろろ」という映画を観ていて、あっ、これだ!と思いました。

「どろろ」にはいろんな怪物がクモや蛾などの虫を模した形で現れてきます。
虫はおぞましき怪物の代名詞なんです。
そういえば楳図かずおなどのマンガではクモや蛾などはホラーをホラーたらしめる小道具としてふんだんに使われていたような記憶があります。ホラーは好きではなかったのですが、何でも読んでしまう吸収力豊かな子供時代に触れたそれらのものが、虫に対するホラー的忌避感につながっているように思われます。
この虫に対するホラー的忌避感が食材的忌避感に一役買ってるんじゃないだろうか?

「あんなおぞましいものを食べるなんて!?」

昆虫食、虫を食べることに対する私の忌避感というのは、この感覚に凝縮されそうだという気がしてきました。
別に虫を何から何まで毛嫌いして、おぞましく思ってるわけじゃありませんが、煎じ詰めるとそういった形のモノが私の奥深くにあるんじゃなかろうかと・・・。
そしてそれは子供の頃からマンガや本や映像などで形成されたものなんじゃなかろうか。
虫そのものを実際的な目で対象として捉える前に、さまざまな文化的なイメージの刷り込みの方が強かったんじゃなかろうか。

ましてや食材として捉える文化的視線は私のまわりには全く存在しませんでした。

ところで昆虫以外にも、あんなものを食べるなんて!と嫌悪感をあらわにされる食材がいろいろあります。

日本がパッシングされてる鯨とか・・・
ソウル五輪の時も話題になった犬の肉だとか・・・
オットが苦手なモツ類とか・・・

オットがモツ類を苦手なのは、昆虫食と同じく、広い意味で「あんなおぞましいものを食べるなんて!」という部類に入ると思いますが、鯨と犬は違うようです。
美味しんぼ (13) (ビッグコミックス)」には捕鯨問題が出てきますが、そこで展開される捕鯨反対の理屈の一つが「あんなに賢い動物を殺すなんて!」というものです。
また「美味しんぼ (56) (ビッグコミックス)」には犬の肉を食べる話が出てきますが、ここに出てくる犬肉食に対する批判の一つが「あんな可愛い動物を食べるなんて!」というものです。

人間って不思議なものです。
おぞましいと思うものを食べるのを毛嫌いし、かわいいと思うものも食べるのを拒否します。
食べるって一体なんなんだろう?
ふだん食べてる食材に対して私たちはどういう気持ちを持ってるんだろう?
かわいいと思ったら食べられなくなっちゃう。
おぞましいと思っても食べられなくなっちゃう。
親近感を持ったら食べられなくなっちゃう。
嫌悪感を持ったら食べられなくなっちゃう。

そういうことを考え出すと、食べるってなんて難しい、なんてめんどくさいことなんだろう・・・なんて思っちゃいます。

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posted by WCR管理人 at 11:05 | Comment(4) | TrackBack(2) | 食材
この記事へのコメント
私の昆虫嫌いも、ヒッチコックか何かのホラー映画のせいですね、それまでは、どんな昆虫だって、手で掴んでいたのに。
正確には、畑でかくれんぼしてたら、目の前に大きな蜘蛛が現れて、それが毒蜘蛛に見えてから、、、ですね、今思えば、毒なんてなかったと思いますが・・・。
「食と文化の謎」という本に昆虫食のことや、「ペットに食欲を感じる時」なんてタイトルの話が載ってますよ。
(私は、ベジタリアンのことを調べるために買ったので、まだ完読してないんですが・・・)
Posted by ☆青☆ at 2009年05月18日 12:59
私はクモがそこそこ平気になったのは最近になってからで(それでも大きいのはダメ)、子供の時は団地の薄暗い階段の壁に平たくはりついている蛾がものすごく不気味でした。

> 「食と文化の謎」という本に昆虫食のことや、「ペットに食欲を感じる時」なんてタイトルの話が載ってますよ。

マーヴィン・ハリスですね。私も今ちょうど図書館からこの本借りてるところなんです!
まだぱらぱらとしか見てませんが、「おぞましいから食べられない」んじゃなくって、「食べないからおぞましい」ってのは、うーんどうなんだろう???
Posted by WCR管理人 at 2009年05月18日 17:14
現在の日本は西洋文化の、特にキリスト教文化の影響から犬(狗)や猫の愛玩系や鯨やイルカなどの海洋知的生物系を食することがなくなりました。犬(狗)に関しては韓国(赤狗)だけでなく中国、平安時代の日本でも食していた記録があります。特に【然】と言う漢字は元々狗肉を焼くところから来ていますから他国をゲテモノと非難すべきではないでしょう。猫も同様。これは私見ですがこれらの食文化は数多くの飢饉や疫病から来たものだと考えます。
鯨や海豚は、【魚】という概念なんですからこれもそこから考えると不思議ではない。西洋の、ランプの油として狩ってたことに比べるとそれをきれいに食するか加工品にするかは慈悲の念がないでもない。
だから私は、そのものを食するのはその地方の伝統的な食文化と捉えています。
また、蝗の佃煮ですが、戦時中の蛋白源として食べていました。戦争終結前は食べるものが戦火に焼き払われて供給することが出来ず、已む無く食べるための工夫ですね。食べるとわかりますが、後脚が口に刺さって食べにくいですよ。
昆虫食は、都市型のサバイバル食と考えれば、知識として覚えていても損ではないでしょう。
この地震大国日本ではね。
Posted by applegate at 2009年05月19日 00:35
applegate さん、詳細な知識、どうもありがとうございます。へえ〜、然っていう字はそんな由来があったんですか。
鯨であろうと犬であろうと虫であろうと、それぞれの食文化は尊重すべき、まさにその通りだと思います。
マーヴィン・ハリス「食と文化の謎」には、犬肉食の地域では、犬の肉が蛋白源として一番効率的な対象だったからではないかという説が展開されています。大型の哺乳類(牛、豚)が蛋白源として効率的だった欧米では、食の対象にならなかった犬猫は愛玩用に、虫は忌むべきものになっていったという話です。
野中健一「虫食む人々の暮らし」では、昆虫食を蛋白源だから、他に食べるものが無かったからと見るだけの視点だけに異議を唱えています。昆虫食文化には、美味しいから食べる、楽しみのために食べるという側面が少なからずあることを強調しています。
昆虫食には私たちの知らない面がきっといろいろあるんだろうな、と思う一方、昆虫食を視点にすることで他の食文化の気付かなかった面もいろいろと見えてくるような気がするこの頃です。
Posted by WCR管理人 at 2009年05月19日 10:56
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