2009年09月14日

ファッロの謎

ファッロというものをご存知ですか?

輸入食料品のお店などに行くと、イタリアあたりから輸入したファッロという食材を見かけた方もいらっしゃると思います。
知名度はそんなに高くないと思いますが、一目で穀物と分かるこのファッロという食材。
パッケージの裏を返すと、原材料名のところに「スペルト小麦」とあります(少なくとも私の買ったものはそうでした、違うのもあるかもしれません)。

爾来、ファッロとはスペルト小麦の粒そのものを指すのだと思い込んできました。

実はそうではないんだ。
ということを初めて知ったのは、もうしばらく前、ワインとイタリア食材に詳しいブログ「VINO! VINO! shinoVINO?! vruocculu」の中のこちらの記事を読んでのことです。

http://vruocculu.exblog.jp/8432682/

ファッロには三種あり、スペルト小麦だけでなく、エンマー小麦や一粒小麦が原材料となっていること。
そしてどちらかというと、エンマー小麦が主流であること。

実は今回小麦のことをいろいろネット検索でも調べていると、ファッロスペルト小麦という記述があちこちで見受けられました。
私の買ったファッロだけなら、たまたまスペルト小麦を原材料にしたファッロだったのかもしれませんが、なぜか日本ではファッロスペルト小麦、という図式が流布しちゃってる(間違ってても簡単に広まってしまうというのは、ネットの怖いところでもありますが)。

また、ファッロというと、単にエンマー小麦そのものを指すこともあるようです。
Harold McGee「On Food And Cooking: The Science and Lore of the Kitchen」には、その形の記述も載っていました。
しかし、普通は小麦の粒を水に浸して柔らかくした後、乾燥させた加工品を指すようです。

ネットで泳いでいると、英語のウィキペディアにもファッロの情報が載っているのにぶつかりました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Farro

ファッロは英語圏においてすら、混乱に満ちた食材なんだそうです。
エンマー小麦のことだという人もあれば、いやファッロスペルト小麦のことだと主張する人もあり、どっちでもないよという人まで現れる始末だとか。
しかし、ここではファッロの原材料としては三種類の古代小麦を挙げています。

アインコルン小麦
エンマー小麦
スペルト小麦

この中でもエンマー小麦を原料とするものが量的に主流。
そして、小麦粒の大きさが、アインコルン小麦、エンマー小麦スペルト小麦の順に大きくなっていくことから、この三つを原料とするファッロをそれぞれファッロピッコロファッロメディオファッログランデと呼び分けることもあるんだそうです(piccoloはイタリア語で「小さい」、medioは「中くらい」、grandeは「大きい」)。

それにしても一体、こんな混乱がなぜ生じたのか?
英語圏ですらこんな具合なのだから、日本でファッロスペルト小麦がまかり通ってもあんまり不思議でもないのかもしれませんが、ここまで来ると私の買っていたファッロが本当にスペルト小麦を原料としたものなのか・・・なんか疑わしくなってきてしまいます。

しかし混乱はさておき、ファッロそのものは、かなりはまった食材です。
製パン性はよくありませんが、スープに入れると非常に美味しい。洋風のスープならだいたい幅広く合わせられます。
使い方は簡単。パスタのように塩を入れたお湯で柔らかくなるまで煮ます。
私はこれを小分け冷凍しておいて、使いたい時に解凍しては、サラダに入れたり、スープに入れたりしていました。ほんとにそれだけで十分。使い方のコツはパスタの一種だと思うこと。小麦の粒だと思ったり、雑穀だと思うと、未知の世界に踏み込んだようでどうしてよいか分からなくなるかもしれませんが、パスタを使う場面で、ファッロを代わりに使うんだと思うと、だいたいがしっくりとうまくいくような気がします(パスタのスープ、マカロニサラダの感覚ですね、塩茹でするところがまずはパスタなんです)。
スープの増量剤として使う、洋風の鍋料理の最後に入れるなんてのもいいかもしれません(日本の鍋に最後にうどんやご飯を入れる感覚?)。

ちなみに、ファッロスペルト小麦の粒そのもの、と思い込んでいた私は、あろうことかこのファッロを畑にも蒔いてみたんです。

当然のことながら一粒も発芽しませんでした。
この段階で、これは単なる麦粒ではなく、なんか加工してあるんじゃないかと疑った私。
今回、ウィキクックレシピ(WikiCookRecipe)ファッロの食材情報を載せるためにいろいろ調べて初めてそれなりに納得いく答にぶつかりました。

侮りがたし、ファッロ

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posted by WCR管理人 at 09:38 | Comment(0) | TrackBack(1) | 食材
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