2009年11月12日

国の名前のついた食材32種、とりそろえました

ウィキクックレシピ(WikiCookRecipe)、10月の管理人のテーマは「国の名前のついた食材」。
(このテーマというのはウィキクックレシピのサイト充実のために、管理人が作業にめりはりをつけるために設けているもので、一般のユーザの皆様におかれましてはこのテーマに関係なく食材情報、レシピをアップしていただければと思います)
しかも、10月のテーマは・・・なんて言いながら、もうカレンダーは11月中旬に突入。相変わらずルーズもいいところ。

いくらなんでもそろそろ締めなきゃ、ということで、取り上げた食材の数は少ないですが、まとめさせていただきます。

食材に国の名前がつくケースはいろいろあります。
今回調べていて、よく出てくる国と全く出てこない国があるのに気がつきました。
日本**はもちろんいろいろあります。中国**、朝鮮**も多いんです。アメリカ、イタリア、オランダなんかもちらほら。
ところが中南米やアフリカ、そして中近東の国の名前はあんまり出てこないんです。
思うに、これは食文化を通じてどれだけ日本とその国との間で文化交流があったか・・・という程度の差を如実に現しているのではないか・・・?
中国、朝鮮とは古来文化の交流盛んでした。中国、朝鮮を通じてもたらされた食材は数知れず。
戦後の日本へのアメリカの食文化の流入の激しさは、皆様もご存知のところ。
オランダは鎖国中、出島を通して国交のあった数少ない国の一つ。この間オランダを通じて日本の食文化に影響のいくばくかはあったかもしれないと想像がつきます。
イタリアは・・・しばらく前からのイタ飯ブームと関係あるのでしょうか?
でも、中南米、アフリカ、中近東の食文化はまだまだ日本にとって遠いものじゃないでしょうか?
メキシコ料理などはポピュラーかもしれませんが、メキシコから直接にというよりはアメリカを経由して入ってきたような気もします(あ、これももちろん憶測ね)。

国の名前のついた食材は、食文化交流の度合いのバロメータである!

これが、今回管理人が独断と偏見をもって導き出した結論(?)の一つです。

とはいえ、個々の食材に国の名前がついたいきさつはケースバイケースです。

A.原産地だから

B.主産地だから

C.その国を通じて日本に入ってきたから

D.どっから来たのかよく分からないけど、舶来のものだから、舶来風の雰囲気をつけるため

E.食材は広く利用されている、あるいは作られているものだけど、地域によって利用される食材に特徴がある場合、または作られている食材の品質・個性に地域性が大きく出る場合(お茶やお酒など)

F.(日本**に限って)日本が原産ではないんだけど、近年よそから入ってきた品種と区別するために、古くから日本にあった品種に日本の文字をかぶせた

中には、いやあ、なんでこんな名前がついたの?と理由が皆目分からないものもありました。

では、国の名前のついた食材、個別にまとめてみましょう。

1.日本のついた食材
日本栗:理由A、B。舶来モノには中国華北地方が原産の中国栗、地中海原産のヨーロッパ栗があります。
日本スッポン:微妙ですが、理由B。日本にだけいるわけじゃないんですが。
日本カボチャ:理由F。戦国時代に入ってきて日本各地に根付いたカボチャ(モスカータ種)を後の時代に入ってきた西洋カボチャ(マキシマ種)と区別するため。
日本茶:理由E。日本で飲まれている緑茶という位置づけで、食材名というには非常にアバウトなものです。
日本酒:理由E。日本で作られている酒・・・ではなく、日本で作られてきた米を原料とする清酒のみを指します。清酒の醸造文化が世界に誇る高度なものだから???

2.朝鮮のついた食材
朝鮮人参:理由A、B。
朝鮮薊:理由D?。アーティチョークのことです。ヨーロッパ原産のこの珍奇な野菜になぜに朝鮮薊という名前がついたのかというのは不明ですが、おそらく舶来モンの雰囲気を出したかったからではないかという説あり。
チョウセンハマグリ:理由B、C?中国や朝鮮から輸入されている

3.中国、シナ、中華、唐のついた食材
中国栗:中国原産。理由A。
中国パセリコリアンダーのことです。理由は不明ですが、Cあたり?中国料理でよく使われるという位置づけがまず最初にあったのか?
中国セロリキンサイ(芹菜)のことで、セロリの野生種みたいなもんです。これも理由は中国パセリと似たり寄ったりじゃないかと。
シナハマグリ:理由B、C?中国や朝鮮から輸入されている、中国、朝鮮の沿岸に生息する
モロコシ:唐土と書いてモロコシと読みます。タカキビ、トウキビ、コウリャン、ソルガムなどとも呼ばれるアフリカ原産の穀物ですが、中国を経由して日本に持ち込まれたから、おそらく唐土(もろこし)の名前をとってモロコシと呼ばれるようになったのだろうと考えられています。理由C。
トウモロコシ:玉蜀黍という字で唐の字は使われていませんが、もとは唐のトウで、トウも中国、モロコシも中国、あまりに重なりすぎるので、せめて漢字だけは唐をやめて当て字の玉にしようかということで玉蜀黍となったとか。理由ははっきりしないけど、Dあたりじゃないかと。

食材情報アップしてませんが、他にも中国茶、中国酒、中国ハム、中国春雨、中国大根、中華麺、中華饅頭などなど。

4.アジア(日本、朝鮮、中国以外)の国の名前のついた食材

4.1.カンボジア
カボチャ:理由C。原産地中央アメリカからカンボジアに伝わったものを、ポルトガル人が日本に持ち込んでひろまったカボチャですが、「カンボジア」がなまって「カボチャ」になったという説があります(あくまで説です)。

4.2.タイ
タイバジル:理由B?タイ料理、エスニック料理によく使われるバジルです。

4.3.台湾
タイワンタガメ:理由B?タイ料理、東南アジア料理でよく使われる昆虫のタガメです。

4.4.インド
インドマグロ:理由B。ミナミマグロのことです。クロマグロに匹敵する旨さから、かなりの高級食材です。最初インド洋で獲ったことからインドマグロと呼ばれるようになったそうです。

食材情報アップしてませんが、他にタイ米、セイロンティーなんてのもあります。

5.アメリカ大陸の国の名前のついた食材

5.1.アメリカ合衆国
アメリカンヘーゼルナッツ(アメリカハシバミ):理由B。アメリカで採れるハシバミです。
アメリカボウフウパースニップ(ヨーロッパ原産)のことです。アメリカを経由してもたらされたというのが名前の由来らしい。理由C?
アメリカマコモ:これの実はワイルドライスと呼ばれています。理由A?

5.2.ブラジル
ブラジルナッツ:あまりお馴染みではないかもしれませんが、ナッツの一種です。理由B?

食材情報アップしてませんが、コーヒー豆の銘柄には、中南米の国の名前がついているものが多いです。コロンビア、グアテマラ、エルサルバドル・・・。
アメリカがつくものも他にもいっぱいあります。アメリカナマズ、アメリカンチェリー、アメリカンロブスター、アメリカザリガニ・・・。

6.ヨーロッパの国の名前のついた食材

6.1.オランダ
オランダゼリパセリのことです。理由は・・・調べてませんが、CあるいはDあたりではないかと。

6.2.イタリア
イタリアンパセリ:葉っぱのちぢれてないパセリです。理由は・・・イタリア料理でよく使われるから?、B?
イタリアウイキョウフェンネルの一種で、茎の基部が肥大するフローレンスフェンネルのことです。理由は同上?

6.3.ベルギー
ベルギーチコリチコリの一種で、軟白栽培した結球状の新芽を食します。フランス流に言うとアンディーブ。これはおそらく理由Bでしょう。

6.4.フランス
フレンチタラゴンタラゴンの中でも香り高い地中海原産の一種。ただ種が殆どできません。理由不明ですが、A、B?

6.5.ロシア
ロシアンタラゴン:シベリア原産のタラゴンで、香りはフレンチタラゴンに劣りますが、種から育てられます。理由A。

食材情報アップしてませんが、他にもオランダパプリカ、オランダミズガラシ(クレソン)、ノルウェーサーモン、ノルウェーマサバ、フランスパン、ドイツパン・・・などなどがあります。

7.ヨーロッパの国の名前のついた食材

7.1.エジプト
エジプト豆ヒヨコマメのことです。理由は不明ですが、エジプトでは古くから利用されていたみたいです。

7.2.モロッコ
モロッコインゲン:幅広のサヤインゲンの一種として近年流通しているものと、ハナマメの若い莢とどちらもモロッコインゲンの名前で呼ばれていますが、なぜこんな名前がついたのかについては、全くの謎!誰かご存知の方がいらっしゃいましたら、教えて下さい!

7.3.ケニア
ケニアコーヒー豆の銘柄です。理由E。

8.オセアニアの国の名前のついた食材

8.1.ニュージーランド
ニュージーランドマダイ:ニュージーランド、オーストラリアで水揚げされるマダイです。理由B。

いかがでしたでしょうか?
探せば、もっといろいろ出てくるのではと思うのですが、なにせ時間も気力も根性も足りなくて、今回はこれで締めることにいたします。国と限定せず、地域の名前、土地の名前までひろげると、もっといろんな食材が出てくると思います。日本の地方野菜なんて土地の名前がついているものも少なくないですよね。お魚だってそこでしか獲れない特徴のある魚(関鯖みたいな)も土地の名前がつきます。世界に視野をひろげると土地の名前のついた食材はほんとにいっぱいあると思います。いつかそういうのも取り上げてみたいとは思いますが、いったいいつになることやら。

食文化の交流の度合いが、実はこういう食材のネーミングに現れているのではないか?
と冒頭であることあらぬこと憶測を述べましたが、国の名前、土地の名前のついた食材は、これからも新しい名前が出てくるんじゃないかと思います。
将来、アフリカや中南米や中近東の食文化が日本にどっと入ってくることがあったりしたら、その時には今まで知らなかった食材がそれらの国の名前や土地の名前を冠して流通されるかもしれません。
食材の歴史、食文化の歴史をネーミングは反映してるんですね。

さて、毎度のことですが、国の名前のついた食材、土地の名前のついた食材、こんなのがありますよ、なんて方がおられましたら、是非お持ちの食材情報をお寄せくださいませ。知っている情報だけでもかまいません。食材情報ページの全ての項目を埋めようなんて思わないで下さいね。ウィキクックレシピ(WikiCookRecipe)は、みんなで情報を寄せ合って、みんなで利用するサイトです。管理人だけでは貧しい情報も、一人だけでは不完全な情報も、みんなで持ち寄れば立派な食材ページに変身します。
書き込みにはユーザ登録が必要ですが、これは無料、そして簡単(でもメールアドレスは登録して下さいね、パスワードを忘れた時に再発行できなくなります)。
書き込みに関してはマニュアル、ヘルプなど用意してございますが、ご不明の点がありましたら、どうぞばんばん質問して下さい。質問は質問箱でも、このブログのコメントでも受け付けております。
是非、あなたのお持ちの食材情報をみんなに!

それから、11月、12月ですが、ウィキクックレシピのテーマはお休みさせていただきます。
年末だもの、絶対忙しくなるのは目に見えてます。とても一つのテーマを追っかける余裕はなさそうです。
そこで11月、12月は、ブログ過去記事の書きためた食材情報をウィキクックレシピにアップすることにいそしみたいと思います。
よろしゅうご了承くださいませ。

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posted by WCR管理人 at 10:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 食材
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