葛の花を見ると(特に山道で)、この歌を思い出します。
台風一過の週末の川原には、葛の花が満開というわけにはいきませんでしたが、そこそこ咲いていました。
実は、今年こそは、葛の花を採取するぞー!という目標がありました。
葛は薬用植物です。
根はご存知のように、でんぷんを取り出して、葛粉として加工されます。高級な葛粉は葛寄せだの葛湯だのの材料になります。
またこの根の皮をむいて乾燥させたものは、漢方では葛根(かっこん)と呼ばれ、発汗、解熱の作用があります。風邪薬でポピュラーな葛根湯の葛根ですね。
さて、根ほど有名じゃありませんが、葛の花にも薬効があります。
なんの薬効かというと、それは・・・二日酔いに効くのです!
(ウィキクックレシピ(WikiCookRecipe)なら、二日酔を治すためのレシピに投稿したいところです)
まあ、飲んべえには嬉しい効用です。
断っておきますが、わたくしは飲んべえではございません。お酒はほんのちょっとしかたしなみません、ほほほ。
でも、我がオットが、そんなに強くないながらも、時々ちょっとばかり飲み過ぎて、翌日後悔の嵐に襲われることがたまあにございまして、以前から二日酔いに良いものを探していたのです。
(でもオットも歳のせいか、最近はお酒を過ごすことも殆どなくなりました)
というわけで、今年こそ葛の花を採取して、乾燥させて、保存しておいて、いざオットが二日酔いになったら煎じて飲ませようともくろんでいたのです。
念願かなって、川原で葛の花を採取してきたのですが、思わぬ伏兵がいました。
虫、です。
普段はうっとおしいばかりの葛も、花はなかなかきれいだし、蜜があるのか、甘い匂いがします。でも良い匂いがするということは、いろんなものが呼び寄せられてくるわけです。
蟻はまだ許しましょう。
カメムシも振り払えば済むことです。
でも、スリップス(アザミウマ)と思われる小さな虫がいっぱいたかっているのには、うーん困ったと悩んでしまいました。
実は我が家のベランダ、去年から今年の春にかけてスリップスの被害がひどかったのです。アブラムシよりもダニよりも嫌らしいスリップスを閉鎖性の高いマンションに持ち込むのにはすごく抵抗があります。
きっと、葛の花を普通に屋外で乾燥させたら、これらの虫は自然とどこか他の生きている花を探し求めていなくなっちゃうんだろうと思います。乾燥させた葛の花に虫が残っている心配はそれほどしなくて済むんじゃないかと思うのですが、その乾燥をマンションのベランダでやったら、スリップスらは絶対に、我らが丹精しているいろいろな植物に取り付くことになるでしょう。それだけは絶対にイヤ。
できるだけ採取時に虫を払い落として持ち帰りましたが、それでも完全ではありません。
いったん水に沈めて虫を溺死させようとしましたが、そんなやわな虫ではありません。
とうとう諦めて、葛の花を一度蒸しました。
蒸すと薬効成分が少しは薄れるかもしれませんが、背に腹はかえられない。そうやって蒸した葛の花を只今乾燥中。
これであとはオットが二日酔いになるのを待つばかり。
でも、最近は全然二日酔いになるほど飲まないんですよねえ。
一応断っておきますが、わたくしはお酒はほんのちょっとしかたしなみませんから、二日酔いとは無縁ですし、ほほほ。
でも、葛の花を煎じたもの、お酒を飲む前に飲んでおくと、二日酔い防止の効果もあるんだそうです。
あまたの虫と一戦交える覚悟があれば、お試しあれ!
葛の花 踏みしだかれて 虫の散る げに険しきは 二日酔いの道