2008年10月28日

六甲の水、ハクサリの水

しばらく途切れていましたが、過去記事「ミルクが飲めるか、飲めないか?」、「芋だけで生きてゆけるか?」、「酒が飲めるか、飲めないか?」などで、食環境に人間が遺伝的に対応していった、いったであろう、いったかもしれないケースをいろいろ取り上げてみました。

でも遺伝的に人間の体が食事情に合わせて変化するためには、ずいぶん長い時間がかかると思います(おそらく、多分)。
体の構造や反応などを変えることが難しいケースもあるかもしれません。
食べ物の事情が必ずしも理想的でない場合、そして体質を変えることで順応できなかった場合、人はどうしてきたのか?
一つは不都合な部分を知恵によって解決しようとする方向。
そしてもう一つは解決できないケース。この場合は極端な場合、風土病という形で現れることになると思います。

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2008年10月08日

酒が飲めるか、飲めないか?

人間の食環境への適応例として、乳糖不耐だの、牛乳が飲めるか飲めないかだの、芋だけで生きていけるかだの、しばらく前にいろいろ挙げてきたのですが、もっとポピュラーな話題があったじゃないかと。
(過去記事「ミルクが飲めるか、飲めないか?」、「芋だけで生きてゆけるか?」参照)

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2008年09月25日

屠畜の出てくるマンガ アイガモ農法と屠畜

屠畜を描写したマンガ、二冊目は、

五十嵐大介「リトル・フォレスト 2 (2) (ワイドKCアフタヌーン)

東北の山村で暮らすいち子ちゃんの食生活を描いたマンガ。
田んぼに畑に山の幸。描かれる食べ物は殆どが植物性のものですが、たまに動物が出てきます。

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2008年09月24日

屠畜の出てくるマンガ イスタンブールのクルバン

屠畜関係の本や、内臓・モツ・副生物関係の料理本なんてのは、日本では少ないのですが、そういえばマンガで屠畜を扱ってる、描写しているのを読んだことがあったなあと思い出し、二つほど簡単にご紹介してみることにしました。

今日はその一冊目:

高橋由香里「トルコで私も考えた (1) (ヤングユーコミックスワイド版)

トルコに惹きつけられ、足繁く通い、滞在するうちに、トルコ人と結婚した著者は、トルコで経験したいろんなことを「トルコで私も考えた」シリーズに綴っています。
そして、トルコで経験したいろんなことの一つに、クルバン・バイラム(犠牲祭)があります。

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2008年09月19日

必要な肉食、贅沢な肉食

嵐の来ぬうちに外回りの用事を済ませてしまおうと、郵便局と野菜の買出しに。
車の窓からはいつのまにか黄色く垂れた一面の稲穂の海が見えました。台風来ても大丈夫なのかな?
畑も心配ですが、だからといって遠方ゆえどうすることもできません。人事を尽くさずして、天命を待つ。

さて、ウィキクックレシピ(WikiCookRecipe)−みんなのレシピ みんなで料理−の食材情報更新、今月のテーマは「内臓・モツ」ですが、昨日は関係の情報をアップしました。

豚の胃はガツ、鶏の胃というか、胃を包む筋肉部分が砂肝(砂ずり、筋胃)
そして牛は反芻動物。胃が四つあります。
第一胃、第二胃、第三胃、第四胃がそれぞれミノハチノスセンマイギアラ(アカセンマイ)
(青字の食材名をクリックしていただければ該当食材ページが表示されます)

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2008年09月12日

食生活はいきなり変えちゃいけません

昨日紹介したパプア人の芋食の話、私は小沢正昭「食と文明の科学 (のぎへんのほん)」で初めて知ったのですが(過去記事「芋だけで生きてゆけるか?」参照)、この本にはパプア人の腸内細菌の話の後、一般に慣れない食べ物を大食すると下痢などを引き起こすのは、腸内細菌のバランスが急激に変化するためというコメントが続いています。

この本はちょっと古く(1981年初版)、中に書かれていることに関しては現在違った解釈や違った理由が見つけられている可能性もあるということ、私はそれをいちいち調べてないということだけ、一応まず最初にことわっておきますが、慣れない食べ物→腸内細菌のバランスが急激に変化する、というのはそれなりに自分の体験から納得感があります。

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2008年09月11日

芋だけで生きてゆけるか?

食べることにおいて、人間がどういうふうに環境に適応していくのか、しばらく前ですが牛乳が飲めるかどうか(乳糖耐性、不耐性)という例をあげました(過去記事「ミルクが飲めるか、飲めないか?」参照)。

さて、

○が食べれるか?

という適応形態もあるのですが、それとはまた別に

○だけで生きていけるか?
×が無くても生きていけるか?

という適応形態もあります。

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2008年09月08日

本に見る異文化肉食体験

ウィキクックレシピ(WikiCookRecipe)−みんなのレシピ みんなで料理−の今週のテーマは「内臓・モツ」ですが、日本は内臓・モツ文化が少ない。加えて副生物と呼ばれる頭や足や尾の部分の利用文化も少ない。
当然のことながら、こういう部位に触れている本、レシピの本なんかも少ない。
肉食全般もやはり文化としては薄い。
牛、豚、鶏以外のものはあまり見かけません。

でも、昔に比べると、海外旅行も盛んになりました。
国際結婚されて、海外にお住まいの方だって少なくありません。
そういう方たちによる外国食文化の紹介もあちこちで盛況のようです。

このところぱらぱらっと目を通した本二冊ばかりに、内臓・モツ・副生物体験記あるいは異文化肉食体験記とも言える文章が載っていました。

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2008年08月29日

ヨーグルトが食べられるか、食べられないか?

昨日は、人間の食環境への適応の一例として乳糖耐性の話を持ち出しました。(過去記事「ミルクが飲めるか、飲めないか?」参照)
大人が動物の乳を多量に飲むと乳糖を分解できないためにお腹をこわしたり、下痢したりします。
しかし、大人になっても動物の乳を飲んでも平気という人もいます。そういう人は乳糖を分解する酵素を大人になっても持ち続けているためで、こういう性質を乳糖耐性と呼びます。
牧畜文化圏でも、乳糖耐性の人が多いところと、乳糖不耐性の人が多いところがあります。
後者では直接動物の乳を飲む文化はありません。たいてい発酵乳の形にして、乳糖を乳酸やアルコールに変えてから食糧とするわけです。

ところで生の動物の乳だけでなく、この発酵乳にも実は消化における問題があるのでは・・・という話を読んだことがあります(島田彰夫「伝統食の復権―栄養素信仰の呪縛を解く」)。

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2008年08月28日

ミルクが飲めるか、飲めないか?

しばらく前に、
人間は本来草食なんだろうか?雑食なんだろうか?それとも肉食?
という疑問に関して、いろんな仮説をとりあげてみました(過去記事「食べ物って言葉に似てる?」参照)。
ワタクシの手元にある文献が古いものが多いせいか、草食説、雑食説はあったのですが、肉食説はありませんでした。しかし、いただいたコメントによると、最近の腸内細菌の研究で、ヒトの腸内細菌は本来肉食説を裏付ける様相を示していることが分かってきたのだそうです。
本来、っていうのもずいぶんあやふやな概念ですが、本来草食なのに今は雑食とか、本来肉食なのに今は雑食とか、その本来はいったい何年前のことを指しているのか? 数百年前のことか? 数千年前のことか? 類人猿とかそういう時代のことか? それとももっとはるか昔まだげっ歯類として恐竜の間をうろちょろしてた頃か?

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posted by WCR管理人 at 10:41 | Comment(0) | TrackBack(5) | 食文化

2008年08月20日

食べ物って言葉に似てる?

えーっと、お盆休みやウィキクックレシピ(WikiCookRecipe)−みんなのレシピ みんなで料理−の整備などでだいぶ間が空きましたが、ちょっと前の話題に戻りたいと思います。

人間は本来、草食? 雑食? 肉食?

という疑問に対して、草食説、雑食説を私の知る範囲でご紹介してきたわけです(過去記事「人間は草食?」「人間は雑食?」「人間は雑食? 続き」参照、ちなみに肉食説は見つかりませんでした)。

どれもこれもそこそこの説得力を持っているわけですが、個人的な感想を言うと・・・

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2008年08月16日

スプーンとお椀の曲率

連日お出かけで、外食度の高い日を過ごしております。

お盆休みに入るなり二日酔いと風邪で寝込んだオットが枕の友にしたのが平松洋子の本。
二日酔いで食欲無いくせに、韓国料理が食べたい、タイ料理が美味しそうだ、ベトナム料理を作るのには何を買ってくればいいんだ?と熱に浮かされたように(いえ、本当に風邪熱に浮かされて)舌なめずりしていました。

その後、たまたま近所の韓国料理の店の近くを通りかかったので、じゃあ今晩の晩御飯はここで、と。
選んだのはいたって平均的なおのぼりさん的メニュー、ビビンバとかクッパとかキムチとかチヂミとか。

ところで先日読んだ本に韓国、朝鮮の食器文化のことが載っていました。
韓国が、というより、日本が珍しいらしいのですが、日本以外のところでは食器を持ち上げないところが多いらしい。日本はお椀を持ち上げて箸で食べますが、韓国では食器は持ち上げない、持ち上げてはならないものなのだそうです。持ち上げずに、全ての中身を箸とスプーンで食べる。お椀を手に持つのは物乞いだけ。

というのを食べながら思い出しまして、食器を持ち上げずに食べれるか?というのをやってみました。

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posted by WCR管理人 at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 食文化

2008年08月13日

人間は雑食? 続き

過去記事「人間は草食?」でご紹介しました「人間は本来草食」説、過去記事「人間は雑食?」でご紹介しました「人間は本来雑食」説に続きまして、人間の体の構造からのアプローチではない「雑食」説をご紹介したいと思います。

森枝卓士、南直人編「新・食文化入門」に書かれていた内容で、別に「草食」説、「雑食」説と銘打ってのものではありません。勝手にワタクシが雑食説の一つとして強引に分類しただけのものであります。

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posted by WCR管理人 at 07:00 | Comment(2) | TrackBack(1) | 食文化

2008年08月12日

人間は雑食?

過去記事「人間は草食?」でご紹介しました「人間は本来草食」説に続いて、次は「人間は本来雑食」説にいってみたいと思います。

まず、一番よく見かける説が人間の歯の種類を基準にした食べ物構成です。

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posted by WCR管理人 at 13:20 | Comment(0) | TrackBack(2) | 食文化

2008年08月10日

人間は草食?

ウィキクックレシピ(WikiCookRecipe)−みんなのレシピ みんなで料理−、昨日は新しいユーザが一人増えました。
ようこそ、いらっしゃいませ!

しかも、しかも、しかもですね!
ナント書き込みまでしていただきました!
祝、初書き込み! 本当にありがとうございます! 嬉しいです。

トマトの下ごしらえ・調理のコツの皮のむき方いろいろへの書き込みです。
冷凍して皮をむく方法があるんですね。こんな方法があるなんて全然知りませんでした。
冷凍してトマトの皮をむく方法、詳しくお知りになりたい方は、上の青字のタイトルをクリックしてくださいね。

さて、過去記事「人間は草食? 肉食? 雑食?」に引き続きまして、まず「人間は本来草食」説をご紹介したいと思います。

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posted by WCR管理人 at 07:00 | Comment(6) | TrackBack(3) | 食文化

2008年08月09日

人間は草食? 肉食? 雑食?

人間は本来草食か? 肉食か? 雑食か?

という話題があります。
なんでそんなもん考えにゃならんのや? (べじたりあんちゅうのはおるけど)全体としては、肉も食うし、野菜も食うし、雑食に決まっとるやろが。という意見もあろうかと思いますが、ワタクシが思うに、これはより理想的な食生活に近づきたい・・・という願望の現われではなかろうかと・・・。

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posted by WCR管理人 at 12:28 | Comment(0) | TrackBack(1) | 食文化

2008年08月06日

食文化、伝統食、風土と食・・・

[食文化] ブログ村キーワード

以前、過去記事「地産地消という言葉はどこから来たのか?」で土地と食との関係に少しばかり触れてから、伝統食とか風土と食の関係とかが気になっていました。

その頃、コメントでいろいろな参考文献を紹介していただき(一部まだ入手できてないものもありますが)、そういう本を読んでもいろいろ考えさせられてきました。最近は図書館に行くたびに食文化関係の本を少しずつ漁っています。

伝統食とは何か? どのようにできあがっていくものなのか?
人間の食はどのように形作られてきたのか?
土地や風土とのかかわりあいはどうなっているのか?
そして、将来どういうふうな方向を目指せばいいのか?

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posted by WCR管理人 at 14:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 食文化
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